改札付近、目の前のご婦人がスカーフを落とした。

「あ!あの~ぉ」って声を掛けたんだけど

聞こえなかったのか振り向かない。

そこへ横から現れた青年がスカーフをさっと拾い上げ、

ご婦人の肩を後ろから優しくトントンとして渡してあげていた。

なんだろう、とても良いものを見た気分。

なーんの躊躇も迷いもなく自然にさらっと行動できる優しさ。

一緒に見ていた娘が


「あんな人と結婚したい」

とつぶやいていた。